～肌荒れの原因.1～長年の習慣

肌荒れの原因を探ろうとする場合、多くの人がどうしてもここ最近のことから探し出そうとしてしまうようですが、これが失敗のもとです。

実際には、何か月も、何年も前からのことが原因となっている場合もあるのです。たとえば、何年も同じ化粧品を使っていても、肌は年々、自然に変化していくので、合わなくなってしまうこともあります。

男女の仲と似ているのかもしれません。出会ったころはよかったのに、知らないうちに、月日がふたりをかえてしまった・・・というようなものです。

実際に、ずっと使っているから大丈夫、と患者さんがいう化粧品で、パッチテストをしてみた結果、アレルギーが見つかることは珍しくありません。

生活習慣にしても、「夜型の不健康な生活や食事の不規則は昔からだけど、肌あれは先月から」などという人が多いのですが、それは「酒飲みは昔からですけど、肝炎は先月からです」といっているのと同じです。

つまり、原因となることが積み重なり、その結果として症状が肌に出るものなのです。積み重なった不健康の借金を返すのは、なかなか大変なことです。昔からの習慣でも、悪いとわかっている習慣は、早くやめるように努めましょう。

最後に、化粧品ですが、肌があれだしたときは、おさまるまでは刺激をすべて避けなければいけません。メイク落としがいちばん肌をあらしやすいので、全部をかえる前に、まずこれだけでもかえてみましょう。敏感肌用の、クリームタイプにしてみることです。